本の感想『LIFE SHIFT(ライフシフト)』リンダグラットン・著

書籍

これからの生き方を考えるヒントに。

私が近年最も影響を受けた本がこちらです。

 

『LIFE SHIFT(ライフシフト)』
リンダグラットン・著


多くの日本人が、100年以上生きる時代が来ています。

2007年に日本で生まれた子供の半分は、なんと107年以上生きることが予想されているそうです。

■100年時代で何が変わるか

かつて人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」と3ステージの一本道で人生が終わっていました。

人生100年時代には、人々は生涯にもっと多くのステージを経験するようになります。

たとえば、、

〇エクスプローラー(探検者)。

日常の生活と行動から切り離れて、探検と旅を続ける

 

〇インディペンデントプロデューサー。

組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わる、新しいタイプの起業家や企業とのパートナー関係。

 

〇ポートフォリオワーカー。

稼ぐ仕事の他に、地域コミュニティとのかかわりを目的とする活動、親戚の力になる活動、趣味を極めるための活動。

 

従来だと、「仕事」のフェーズでは男性が「稼ぎ」、女性が地域のコミュニティーなどの役割を担うことが多かったのですが、今後はこれらのステージを一本道ではなく、主な稼ぎ手を交代しながら進んでいきます。

 

■お金に換算できない「資産」を築こう

そうした人生を送るには、無形の資産を築いていきましょう。

1.生産性資産。

所得を増やすためのスキルと知識など。

あるいは、仕事仲間との相互信頼で結ばれた強力なネットワーク(「ポッセ」というそうです)。

 

2.活力資産。

肉体的・精神的な健康と幸福。

健康、友人関係、パートナーや家族との良好な関係。

 

3.変身資産。

ステージを変えていくために必要な自己変革の力。自己理解、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対する開かれた姿勢。

→これが100年ライフの中で変身を遂げていくために重要性が増す資産。

 

■まとめ

多くの人にとっては、新卒で企業に就職し、転職も一般的にはなりつつあるものの、企業で勤めながら定年を迎えるというのがまだまだ一般的ですね。

でも、私の以前勤めていた会社は定年制がすでに廃止されて、自分のキャリアを主体的に生きるよう促されていましたし、

周りでは、30歳代後半から企業勤めから独立してフリーランスとして活躍する男女も徐々に増えています。

 

私自身も、稼ぐ仕事だけでも

・大家さん業

・前職の関連会社との業務委託契約

・フリーで定期でいただいているレポート執筆など

・株の配当など

 

があり、これに

・小学校のPTA役員

・サッカー少年団の役員

・オリンピックのボランティア

など、お金は発生しないけれど地域やコミュニティのために力を使う仕事や、お金はいただいていないけど、私の会社員時代の知見を頼ってくる方との相談などをしていたりします。

ちょうど「ポートフォリオワーカー」のステージなのかもしれませんね。子育てが落ち着いたら、再び会社勤めをするかもしれませんしね。

こうした時代に敏感なのは女性かもしれません。

自分はどんなコミュニティに身を置いて、いかに変身資産を築いていくのか、深く考えさせられました。

 

 

 


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